From a 1/6 small world ”ちいさな家族”のためのミニチュアセットの撮影スタジオです

先日奥様より突然の連絡が来ました。

弊社はスタジオ運営と別で家具キット販売をしています。もちろんこのブログを読んでいる方はご存知だと思いますが
一応、通販サイト麗で書いてある

「なぜ撮影スタジオがドール家具を製作するようになったのか？」を再筆いたします。

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弊社は最初、小動物さんやドールさんがいろいろなシチュエーションで撮影が出来るスタジオの会社を設立した際にドールハウス作家さんに都度発注依頼して撮影シチュエーションを作って進めるつもりでした。
ところが規格サイズのドールさんに丁度良いサイズの家具作家さんが居ない事や、規格サイズの家具が意外と販売していないこと等、自分たちが描いていた撮影セットに見合う物を見つけるのがかなり困難でした。
困っていたその頃、1/6サイズのドール家具の組み立てキットを販売している”grove”さんに出会い、相談したところ自分のところで制作してみては？と思いもよらぬ提案をされました。
その後家具キットの制作手順等全て”grove”さんよりご教授いただき現在のように数多くのドール家具を販売する事にいたりました。
今の私たちがあるのはドール家具キット制作のパイオニアとして自身で積み上げた技術やノウハウを惜しげもなく我々に授けて下さった”grove”さんのおかげです。
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「イラストレータかけるんでしょ？それなら君らならできるよ。」のgroveさんの一言で、今の私があります。

その突然の連絡は　groveさん　の悲報でした。
詳細はお伝え出来ませんが、昨年から闘病されて今年3月末にお亡くなりになったという事です。
ご自宅は福島ですので、すぐには駆けつけられませんが、なんとかお線香をあげに伺いたいと先方にお伝えしましたが、コロナ禍もあるので落ち着いたらという事になりました。

ショックです。

groveさんはもともと人間の方の家具職人さんなので、木工については非常にいろいろノウハウを持っていて詳しいので、ことあるごとに、わからない事があればライン等で相談していました。
お逢いした当初は横浜に住んでいたのですがその後箱根に住まいを移して箱根からいつも単車に乗ってうちの会社まで来てくれました。
私が今こんなことやってるあんなことやってると報告するといつもgroveさんは絶対に否定せず、ものすごい褒めてくれて的確なアドバイスをくれました。そのくせ私たち以外の人には、気に入らない事があるとズバッと言うしブラックなところもあって私の性格と、とても似ていて勝手な思いですが年の離れた兄みたいな存在でした。

こびへつらったりごまかしが無いサバサバしてるけれど面倒見がイイ…。そんなgroveさんが私は大好きでした。
まだまだ年齢を考えると早い永眠に驚きしかなく、闘病しているのは聞いていたけれど普通に治って単車でさーっとまた駆けつけてくれると思っていたので、
悲しむより驚きしかありません。

いつかgroveさんに恩返しをとずっと思っていたのに返すことも出来ませんでした。

私たちにやれることは、さすが俺の弟子！って思ってもらえるように、これからもっとこの会社を大きくしてドール家具文化を世間に知られるよう進むしかありません。
groveさんありがとうございました。
そして見ていてください。groveさんの弟子として恥ずかしくないよう今後も成長できるよう精進します。

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